爬虫類のメリット・デメリット、飼育の際の注意点は?

爬虫類

最近では犬や猫以外にも、爬虫類をペットとして飼う人が増えてきました。

この記事では、これから爬虫類の飼育を始めたい方に向けて、爬虫類飼育の「メリット・デメリット」と「飼育の注意点」について紹介します。


爬虫類を飼うメリット

1. 鳴かない・匂いが少ない

爬虫類の多くは鳴くことがなく、静かに暮らしてくれるため、マンションやアパートでの飼育にも適しています。また、犬や猫に比べて排泄の回数も少なく、体臭もほとんどないため、臭いに敏感な人にも向いています。

2. 毎日の世話が少ない

爬虫類は、エサやりの頻度が少ない種類が多く、毎日散歩に連れていく必要もありません。種類によっては数日に一度のエサやりで十分な場合もあり、仕事が忙しい人や外出が多い人にも向いています。

3. アレルギーが起こりにくい

犬や猫の毛にアレルギーを持つ人でも、鱗や皮膚の爬虫類ならアレルギーの心配が少ないというメリットがあります。小さい種類の飼育であれば、部屋が汚れることもほとんどないので、飼育によって部屋の掃除の回数が増えることもありません。

4. 飼育スペースがコンパクト

多くの爬虫類は小型〜中型の個体が多く、30~45cmほどのケージや水槽の中で十分に生活できます。広い庭や部屋を必要とせず、ワンルームでも問題なく飼えることが多いです。


爬虫類を飼うデメリット

1. 温度・湿度管理が難しい

爬虫類の多くは外気温では生活できず、ケージ内の温度・湿度を専用機器で管理する必要があります。エアコンでの温度管理で飼育も可能ですが、ヒーターや加湿器、保温ライトなどを使った温度管理が必要です。

2. 人に懐きにくい

爬虫類は基本的に感情を表に出さないため、犬や猫のように「懐く」ことは少ないです。一部の個体はハンドリング(手に乗せること)を嫌がらずに受け入れますが、多くは「観賞動物」として楽しむスタイルになります。

3. エサに生き餌を使うことがある

爬虫類は昆虫や小動物を食べる種が多く、コオロギやマウスなどの生き餌を準備する必要があります。虫が苦手な方や、命を扱うことに抵抗がある方には心理的なハードルとなるでしょう。

4. 爬虫類に対応した病院が少ない

飼育している爬虫類が体調不良になった際に、爬虫類を診てくれる動物病院が近くにいないことがあります。犬や猫に比べて爬虫類を診ることができる獣医師は少ないため、万が一の時のために病院は事前に探しておく必要があります。


飼育の際の注意点

1. 種類ごとの特性を理解する

爬虫類と言っても、トカゲ、ヘビ、カメ、ヤモリなど種類は多岐にわたります。それぞれに必要な温度・湿度・紫外線の量・餌の種類が異るため、飼いたい種の生態を事前にしっかり調べ、自分の好みやライフスタイルに合うかを確認してからお迎えをしましょう。

2. 脱走防止は徹底する

爬虫類は脱走することがあります。ケージの蓋の固定や通気口の網目の大きさなどには注意が必要です。特に夜行性の種は、夜間に活発に動き、寝ている間に脱走することもあるので要注意です。

3. 繁殖についての知識も大切

飼育環境が整っていると、繁殖を始める個体もいます。繁殖に関する知識や管理がないと、卵がかえらなかったり、親がストレスを感じてしまう場合もあります。意図しない繁殖を避けたい場合は、性別の把握や複数飼育の際の管理も重要です。


初心者におすすめの爬虫類

爬虫類を初めて飼う人にとって、飼育のしやすさは非常に重要です。以下は、初心者におすすめの種類です。

  • レオパードゲッコー(ヒョウモントカゲモドキ):温和で扱いやすく、比較的温度管理も容易。人工フードで飼える個体も多く、初心者向きです。
  • フトアゴヒゲトカゲ 人慣れしやすく、表情豊かで飼育の楽しみがあります。少し大きめですが、人気の種のため、飼育用品が充実しています。

まとめ

爬虫類は、静かで匂いも少なく、比較的手間のかからないペットとして近年人気を集めています。一方で、温度管理や生き餌の用意など、独特な飼育スタイルが必要となるため、事前の飼育方法についてになどの勉強と準備が必要です。

ペットを飼育したいけど、仕事などが忙しくてペットが飼えない方の選択肢の一つとなれば幸いです。とはいえ、命ですので事前の飼育についての学習と責任を持つことが最も重要です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました